それはユーキと私がコロナ陽性になった夜中に起きた。
熱があるからか、ユーキはなかなかぐっすりと眠れず
夜間何度も起きては
30分くらいテンションが高い状態で話し続け、
寝落ちすることを繰り返していた。
私はまだ微熱程度だったので、
ユーキの目が覚めるのに付き合う余裕はあった。
この時は、まだ気づいていなかったんです。
いつものユーキと違うことに。
それは夜中の3時。
私が先になんとなく目が覚めたんです。
そうしたらユーキが突然
「ふふふっ」
って笑いだしたんです。
元々、寝ながら笑うこともあるので、
いつものヤツかと思っていました。
でも、違ったんです。
次は、近くにあったペットボトルを
つかんで笑いならが振り始めました。
この時はまだ目を閉じていたので、
寝ぼけてるなぁと思ったんです。
そう思っているうちに、ユーキは目を開けました。
目が覚めたかな?と声をかけようとしたら、
ユーキはいきなり手元にあった箱ティッシュを
両手掴んで揉みながら笑い始めたんです。
そして
「アサリが!
テントの床一面にアサリが!」
って言って箱ティッシュを揉みながら声を出して笑っていました。
母は若干ひいてしまいました。
「これがテレビでやってる幻覚ってヤツか⁈」
「はっ⁈」と思った私はユーキを起こしにかかりました。
「ユーキ!大丈夫!?
あんた、幻覚見えてるよ!」
幸いにもユーキは、すぐに目覚め
何事もありませんでした。
あとから、この話をユーキにしたら
「僕は違う夢見てたんだけどなぁ」と言っていました。
ですが、その後は何事もなく寝てくれたので良かったです。
翌朝、夫と祖母にこの事件を説明して
畠山家は久々に笑い声に包まれたのでした(๑╹ω╹๑ )
寄稿:母